
設置方法
デマンドコントロール


IDMでお客様の電力使用状況が把握できればいよいよデマンドコントロールへのステップアップです。
デマンド監視装置のデータを元に、お客様に「年間これだけの電気代が削減できますよ」と提案してみましょう。
お客様の電気料金を抑えて「喜ばれる電気管理」を実践しましょう。
データは取れても、いざコントロールとなると色々な事をクリアしなければなりません。基本的な流れはこちらです。
①まずは電力使用実績を確認します。
ここで注目すべきが「月ごとの最大電力の最大値と最小値」
②次に制御ができる機器(主に空調負荷、他にヒータ、ポンプ等)を把握します。
室外機の銘板を確認し、「メーカー」「機種」「圧縮機容量」「台数」などをリストアップしていきます。
電力使用実績や制御する機械を把握することで、設置前でも削減できる目安となる数値が出てきます。
「制御できる機器の総容量の30%」
「デマンド最大月の数値-最小月の数値×30%」
③制御対象機器の制御方法を把握します。
→各機器をリレーを使ってON/OFF制御する方法、エアコンメーカーによっては専用のアダプターがあり、容量制御(%運転)が可能な場合もあります。
各空調機器のメーカーはデマンド対応に協力的ですので、問い合わせれば使用するデマンドアダプターの型番を教えてもらえたり、技術資料をFAXで下さります。
《三菱電機(株) 冷熱相談センター》
http://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/wink/fixed.do?pageId=inquiryAirConditioner
《ダイキン工業(株) ダイキンコンタクトセンター》
http://www.daikincc.com/contact_phone.html
《日立アプライアンス(株) 技術相談センター》
http://www.hitachi-ap.co.jp/support/tech/
《東芝キャリア(株)》
http://www.toshiba-carrier.co.jp/contact/index_j.htm
《三菱重工 サービスフロントセンター》
④制御対象機器のグループがあれば、リレー盤を設置し、各配管・配線方法を決めます。
→エアコンの室外機などのグループが離れた場所にある場合、無線ユニットを使用して室外機制御をした事例もございます。
→また主装置からイーサネットケーブル1本を配線し、リレー盤からリモートI/O機器などで制御している事例もございます。
その後、試算書作成、見積もりなどを経て、実際に施工することになりますが、その最終において制御の確認は必ず行って下さい。
室外機によっては基板でのデマンド設定が必要だったりして、デマンドコントロール工事が終わったつもりでも制御できていないケースもあります。
工事後のIDMでの制御設定も重要です。
事業所によって異なるため一概には「好ましい設定」を紹介することはできませんが、最初は目標電力を低めにしておいて、「暑い」「寒い」といったクレームが出るたびに目標電力や制御設定の見直しをして、事業所の環境を悪化させずにデマンド値を落とすベストな設定を探してみて下さい。